フジテレビの「黄金時代」を築き上げた名経営者、日枝久。その輝かしいキャリアの裏側には、社内外で語り継がれる「3大タブー」が存在します。
これらのタブーはフジテレビの発展に影響を与えただけでなく、現在もその歴史や文化に深く刻まれています。
本記事を読んで分かること
- 日枝久の「3大タブー」の内容とその背景
- とんねるずとの関係がフジテレビや自身の出世に与えた影響
- 女子アナ採用や社内での扱いに関する問題
- 創業家追放のクーデターがフジテレビ経営に与えた影響
日枝久の「3大タブー」とは?
フジテレビを揺るがす隠された真実
フジテレビの「黄金時代」を支えたカリスマ経営者、日枝久さん。その輝かしい功績の裏には、社内外で語られる「3大タブー」が存在します。
これらはフジテレビ内部の慣習や経営方針に深く関わる問題として、現在でも議論が絶えません。
この記事では、日枝さんの経歴や「3大タブー」の詳細をひも解きながら、フジテレビの成功と影に迫ります。
- 日枝久のプロフィールと経歴
- 「3大タブー」とは何か?概要を解説
日枝久のプロフィールと経歴
日枝久さんは1937年、東京都で生まれ、早稲田大学教育学部を卒業後、1961年にフジテレビに入社しました。

若い頃は労働組合書記長として活躍し、その後、編成局長や取締役を経て、1988年にはフジテレビ社長に就任。
日枝さんの名前は「フジテレビの天皇」とも称され、社内外で絶大な影響力を持つ人物として知られています。しかし、その影響力の強さがゆえに、彼のキャリアには賛否両論がつきまといます。
その一例が、社内で触れることのできない「3大タブー」としてささやかれる問題です。
「3大タブー」とは何か?概要を解説

日枝久さんにまつわる「3大タブー」は以下の3つに分けられます。
- とんねるずとの蜜月関係
- 女子アナウンサーの採用における問題
- 創業家追放に関するクーデター
これらはフジテレビの運営や経営において深い影響を及ぼしたとされる事柄です。
それぞれの背景には、日枝さんのリーダーシップとともに、フジテレビ内部の構造的な課題が見え隠れしています。
次の見出しでは、それぞれのタブーについて詳しく解説していきます。
タブー①:とんねるずとの蜜月関係がフジテレビに与えた影響
フジテレビの象徴的なバラエティ番組で成功を収めたお笑いコンビ「とんねるず」と日枝久さんの関係は、社内で「触れてはいけないタブー」とされています。
その理由は、日枝さんの出世ととんねるずの成功が密接に結びついているからです。
このセクションでは、具体的にどのような形で蜜月関係が築かれ、フジテレビに影響を与えたのかを探ります。
- とんねるずは日枝久の出世に
どう関わったのか - 視聴率低迷でも続いた特別扱いの真相
とんねるずは日枝久の出世にどう関わった?
1980年代半ば、日枝久さんが編成局長に就任した時期に、フジテレビは「とんねるずのみなさんのおかげです」などの番組を次々とヒットさせました。

とんねるずが人気を博した背景には、日枝さんが積極的に彼らを起用し、番組制作を支援したことが挙げられます。
その結果、フジテレビは視聴率アップに成功し、日枝さんもフジテレビの重要なポジションにのぼり詰めました。

彼にとってとんねるずは出世への道を切り開いてくれた恩人にあたる。
exciteニュース
これがきっかけで、日枝さんととんねるずは「恩人」と「恩返し」の関係になり、長年にわたる蜜月が続くことになりました。
視聴率低迷でも続いた特別扱いの真相
とんねるずの番組は、時代の変化に伴い視聴率が低迷する時期がありました。

しかし、通常であれば番組が打ち切られるような状況でも彼らの番組は続行され、
高額なギャラが支払われ続けました。
業界関係者の間では、日枝さんの強力な影響力が背景にあると囁かれています。
一説には、同番組での彼らのギャラは破格の1本あたり1000万円超(「週刊文春」2013年7月4日号/文藝春秋)との報道もあり、芳しい成績を残せていないフジテレビにとって最も切るべき不良債権となっているのは疑いようがない。
exciteニュース
視聴率が低迷しても番組が続く理由は、日枝さんが「とんねるずへの恩」を重視し、フジテレビの運営方針に反映させたからだと言われています。
この特別扱いは、社内で不満の声が上がる原因にもなりましたが、同時に日枝さんの揺るぎない権力基盤を象徴する出来事ともいえます。
タブー②と③:女子アナの「大奥化」と創業家追放のクーデター
日枝久さんに関する「3大タブー」の中でも特に議論を呼ぶのが、女子アナウンサーの採用にまつわる噂と、創業者一族を追い出したクーデターです。
これらの問題は、フジテレビの内部体制や企業文化に深く根付いており、現在でもその影響を残しています。
- 日枝久と女子アナの採用にまつわる噂
- 創業者一族を追い出したクーデターの全貌
日枝久と女子アナの採用にまつわる噂
日枝久さんがフジテレビのトップに君臨していた時代、女子アナの採用には「日枝さんの好みが反映」されているとの噂がありました。

特に、面接時に外見や個人的な好みを重視していたという話は、社内外で物議を醸しました。
また、日枝さんは毎年正月明けに女子アナを引き連れて社内を練り歩くことがあったと言われ、これが「大奥」のようだと揶揄される原因となりました。
そうした女子アナ採用を巡っては「面接で日枝さん好みの女性が通る」と囁かれていたというから、関係者から「局アナは自分の大奥とでも勘違いしていたのではないか」との声まであるのも当然か。
日刊ゲンダイ
さらに、女子アナがスポンサー企業への接待役を担わされていたという話もあります。
これらの噂が事実であるかどうかは明らかになっていませんが、フジテレビの内部構造への疑問を投げかける問題として語り継がれています。
創業者一族を追い出したクーデターの全貌
日枝久さんは、フジサンケイグループの創業者一族を追い出すクーデターを主導したと言われています。

1990年代初頭、創業者の遺族がグループの実権を握っていましたが、その経営手法が社内の反発を招きました。
これに対し、日枝さんは反対勢力をまとめ、最終的に創業者一族を解任へと追い込みました。
1988年に日枝氏は社長となり、その4年後に創業家出身でフジテレビの会長だった鹿内宏明氏が取締役会で解任される。このことは国内外で「クーデター」だと大きく報じられた。
ABEMA TIMES
このクーデターは、フジテレビの経営における大きな転換点となり、日枝さんがフジサンケイグループ全体の実権を握るきっかけとなりました。
しかし、その一方で独裁的な体制が築かれたとも指摘されています。この一連の出来事は、現在でもフジテレビの歴史において重要なテーマとして語られています。
日枝久の「3大タブー」がフジテレビに与えた影響とは?
日枝久さんの「3大タブー」は、フジテレビの成功と影の両面を象徴しています。華々しい業績の裏には、特定の人物や制度に対する特別扱いや、経営方針をめぐる賛否がありました。
フジテレビの歴史や文化に深く根付いたこれらの問題は、現在でも語り継がれ、議論の的となっています。
本記事のポイント
- 日枝久は「フジテレビの天皇」と称される存在
- フジテレビを「視聴率三冠王」に導いた経歴
- 「3大タブー」は主にとんねるず、女子アナ採用、創業家追放に関わる問題である
- とんねるずの成功が日枝久の出世に大きく貢献
- 低視聴率でもとんねるずの番組が続行される背景に強い影響力がある
- とんねるずのギャラは1本あたり1000万円を超えていたと報じられた
- 視聴率低迷時期でも特別扱いが続いたことに社内から不満が出た
- 女子アナの採用には「日枝好み」が反映されているという噂がある
- 毎年正月明けに女子アナを引き連れて社内を練り歩いたとされる
- 女子アナがスポンサー企業の接待役を担ったという話がある
- 創業家を追い出すクーデターを主導したと言われている
- 鹿内宏明氏解任は「クーデター」として国内外で報じられた
- このクーデターにより日枝久が実権を握った
- 日枝久の「3大タブー」はフジテレビ内部構造の課題を象徴している
- タブーの存在が現在でも議論されている
このように、日枝久さんの「3大タブー」は、フジテレビの成功と課題を語る上で避けて通れない重要なテーマです。






